最新版のサステナビリティレポートはこちらからご覧になれます

2023

Sustainability Report 2022

ダウンロードセンター

Sustainability Report 2022

基本的な考え方

当社は、気候変動、生物多様性、水管理、廃棄物等、近年多様化している地球環境課題への対応が重要であるとの認識の下、INPEX Vision @20221において、地球環境課題への取組みと環境価値の創造をHSE分野において整備すべき経営基盤の一つに位置づけています。

係る状況下、当社は、2022年度に「環境安全方針2」の改定を行うとともに、生物多様性、水管理、廃棄物管理に関する基本的な考え方とコミットメント3を新たに策定し、2022年12月に公表しました。

これにより、当社プロジェクトにおける周辺環境への負の影響の回避、低減、補填といった従来実施している環境への取組みに加え、新たに環境価値の創造に資する取組みとして、生物多様性に関するネットポジティブアプローチの推進や、廃棄物の適正管理を通じた循環経済(サーキュラーエコノミー)の形成への貢献に取り組んでいます。

1 INPEX Vision @2022

2 環境安全方針

3 生物多様性、水管理、廃棄物管理に関する基本的な考え方、及びコミットメント

環境管理に関するガバナンス及び推進体制

当社は、生物多様性保全を含む環境管理に関し、取締役会および経営会議による監督体制をとっています。2022年12月には「生物多様性保全、水管理、廃棄物管理に係る基本的な考え方およびコミットメント」を取締役会で決議しました。また、「環境管理ワーキンググループ」及び「HSEフォーラム」などの社内関係者が参加する会議において、これら環境管理に関する取組みについて毎年議論し、議論の結果をコーポレートHSE委員会で報告・審議し、重要な事項に関しては取締役会に報告することとしています。

環境管理の文書体系・ヒエラルキー

当社は、環境安全方針の改定に併せて、2022年度に全社的な環境管理の文書体系・ヒエラルキーを見直し、整理しました。今回の見直しにより、HSEMSの最上位文書である環境安全方針、及びコミットメント文書において明記された当社の環境管理の方向性を、具体的な活動計画などを記載した下位文書となるコーポレート環境目標、第4期HSE中期計画(戦略)、コーポレート環境管理計画(3か年ロードマップ)、HSEプログラム(単年度)に落とし込むことで、全社的な一貫性を確保した環境管理を実施しています。

コーポレート環境目標

当社では、2019年度に環境管理に関する全社的な目標として5つの「コーポレート環境目標」及びその達成状況の指標となる12個の環境KPIを設定し、毎年、環境KPIの進捗・達成状況を確認してきました。過去4年間の取組みを通じ、着実に環境KPIを達成してきたことに加え、地球環境課題への取組みと環境価値の創造を盛り込んだ環境安全方針の改定やコミットメント文書の策定に併せて、2022年度に新たな環境目標及び環境KPIを設定しました。

2023年度からは、この新たに設定した環境目標及び環境KPIの下、PDCAサイクルに基づき継続的な改善を図りながら、全社的な環境管理の取組みを推進していきます。

環境目標1

事業活動における低炭素化の推進

環境目標2

全社的な環境管理の推進

環境目標3

廃棄物の適正処分、循環経済形成への貢献

環境目標4

生物多様性の保全

環境目標5

水資源の管理

環境汚染の防止

当社では、事業実施国の環境に関する法規制を遵守に加え、事業活動で想定される環境リスク及び影響を特定・評価し、対策を実行することで環境汚染の防止に努めています。2022年度も、重大な環境法令違反は発生していません。今後も国内外の関係部署と連携し環境法令の遵守及び環境汚染の防止を徹底します。

大気汚染の防止

当社では、事業活動による大気質への影響を低減するため、プロジェクト実施国の法令及び国際的なGood Practice等に基づき、排ガスの排出状況や大気質環境をモニタリングし、対策を講じています。

当社のプロジェクトから排出される大気汚染物質には、SOx、NOx、PM(粒子状物質)、VOCs(揮発性有機化合物)などが挙げられます。オペレータープロジェクトでは、製品製造プロセス、燃料の燃焼設備、天然ガスの放散、ローリーによる出荷など、大気汚染物質の発生源を特定し、排出量を計測・管理しています。

2022年度の当社全体のSOx 排出量は1,008トンとなり、前年度から約67%の減少となりました。また、NOx排出量は4,145トンであり、前年度と比べ、ほぼ同程度に推移しました。NMVOC(非メタン揮発性物質)排出量は4,305トンであり、前年度と比べて約27% 減少しました。これは、イクシスLNGプロジェクトにおいて、NMVOC 成分を多く含むフレア放散量が減少したことが主な要因です。また、イクシスLNGプロジェクトにおけるフレア放散量の減少や安定操業に伴い、PMの排出量についても減少していることを確認しています。

SOx排出量推移(国内・海外)

NOx排出量推移(国内・海外)

NMVOC排出量推移(国内・海外)